相手の視点に立ったアクションについては、まず、リモートワーカーの指導に関する黄金律「信頼が基本」に従います。チーム・メンバーが自律的に課題に取り組めるようにし、チェックポイント (統制ミーティング) の数を減らします。「自分がチームに関与することでどのようなメリットを得られるかではなく、チームにどのようなメリットを提供できるか」を考えます。
イニシアティブの段階 (実施前、実施中、実施後)の方針を策定し、自分がマイクロマネジメントに陥らないようにします。以下に例を挙げます。
- チーム・メンバーに権限を委譲する。チーム・メンバー全員が自分に期待されていることの範囲とその達成による影響を理解し、特に企業目標を達成するために、自分たちの活動の重要性を明確に示すようにする。仕事の遂行に必要なリソースを確保でき、必要なものは何でも入手できることをメンバーに周知する。
- 成果を重視する。チームが仕事の遂行に費やす時間や、仕事を遂行する方法に執着し、時間を無駄にしないようにする。重要なのは、チームが合意された時間内に成果を達成することである。
- 柔軟性を高める。創造力や生産性が最も高まる時間、場所、方法で働くことができる機会を提供する。
- 最悪の事態に備える。これによって、人は信頼されていると感じ、自信を持って問題に対処できるようになる。
- 非難しない。非難は従業員の自尊心を一瞬で打ち砕き、従業員との信頼関係が損なわれる。失敗から得られる教訓を重視する。次回は何を改善すべきかをチームに考えさせる。
マイクロマネジメントは、創造性と成長を阻害します。忘れてならないのは、リモートワーカーに対してマイクロマネジメントをしないよう協調して取り組むマネージャーおよびエグゼクティブ・リーダーは、最終的にチームとして大きな成功を収めることができるということです。