CIOと同様に、CISO (最高情報セキュリティ責任者) も、経営幹部のデジタル・スキル向上に伴い、その役割の進化が求められます。
トレンド:
- 社員や他のビジネスリーダーに「実践的な」サイバーセキュリティ業務やリスク軽減を委任し、戦略的な監視と情報リスク・セキュリティ計画の実施に重点を置く
- CISOとCIOのデジタル対応能力が高まることで、サイバーセキュリティの専門家は、分散型デジタル・イニシアティブの統括に役割を移行させる
課題:
- 情報リスクとセキュリティのリーダーシップは、ITマネジメントだけでなく、分散した経営幹部の責任になりつつある。このため、IT部門以外のシニアリーダーは、デジタル・ビジネスのアイデアを検証し、拡大するために、独自のテクノロジ人材を採用し、デジタル戦略を積極的に形成するようになってきている
- 横断的なプラットフォーム、インテグレーション、人材コーディネーションなど、デジタル基盤の管理を行う。意思決定の分散化が進む中、最高情報セキュリティ責任者やCIOは、横断的なプラットフォーム(開発環境、顧客体験、分析、統合機能など)の構築と管理に注力し、分散した融合チーム間で共通の作業方法を育成する必要がある