2025年2月21日

Gartner、世界のデータ/アナリティクスのリーダーを対象にした最新の調査結果を発表:CDAOの3分の1がデータ、アナリティクス、AIの影響を測定することを最大の課題に

CDAOの大多数はビジネス成果に関する明確な評価指標を持っていないことが明らかに

 

ガートナージャパン株式会社 (本社:東京都港区、以下Gartner) は、世界のデータ/アナリティクスのリーダーを対象にした最新の調査結果を発表しました。本調査では、最高データ/アナリティクス責任者 (CDAO) の30%が、データ、アナリティクス、AIがビジネス成果にもたらす影響を測定できていないことを最大の課題に挙げていることが明らかになりました (グローバルでは2025年2月20日に発表しています)。

Gartnerの年次調査「最高データ/アナリティクス責任者 (CDAO) サーベイ」は、世界各国のCDAO、最高データ責任者 (CDO) 、最高アナリティクス責任者 (CAO) 504人を対象として、2024年9月~11月に実施しました。

シニア ディレクター アナリストのマイケル・ギャバード (Michael Gabbard) は、次のように述べています。「多くの組織がデータの価値について語り、データ・ドリブンでありたいと望むなど、データの価値に関する多大な期待を抱いていますが、それを実証できる組織はごくわずかです。他よりも優れたパフォーマンスを発揮している組織は多くの場合、データを主要なテーマとして利害関係者と一致団結して取り組んでいます」

過去12〜18カ月の間、ほとんど (90%以上) のデータ/アナリティクス (D&A) リーダーにとっての優先事項は、データによって生み出す価値および成果であり、今後も関心事項であり続けるでしょう。しかし、D&Aのユースケースの大部分に対して、ビジネス成果に関する評価指標を定義、追跡、共有している組織は、調査対象の組織のわずか22%に過ぎません。

ギャバードは次のように述べています。「組織は意思決定とオペレーションの効率を向上させるために、強固なD&A戦略をますます必要とするようになっており、その策定がD&Aリーダーに求められています。CDAOは、意思決定を中心に据えたデータ・ドリブンのビジョンを加速させる必要があります。そのために、重要なトレンドを早期に発見し、十分な情報に基づいて積極的にD&A戦略に関する意思決定を行い、意思決定の背景にある推進要因を盛り込んだ運用上の文脈を構築することが求められます」

Gartnerの調査によると、回答したCDAOの91%が実行可能なD&A戦略の策定が主な責務であると考えています。

「実行可能なD&A戦略を策定することがCDAOの主な責任であるにもかかわらず、3分の1以上のCDAOがオペレーティング・モデルの確立と進化を主な責任として認識していません。D&Aリーダーにとって計画と実行の間には永続的なギャップが見られます」(ギャバード)

Gartnerのサービスをご利用のお客様は、リサーチノート、「2025 CDAO Primer: Lead a World-Class Data and Analytics Organization」および「Ignition Guide to Build a Data and Analytics Strategy in the Age of AI」(英語) で詳細をご覧いただけます。
日本で提供しているサービスについては、こちらよりご参照ください。https://www.gartner.co.jp/ja/products

日本のITエグゼクティブ向けのニュースや最新情報は、GartnerのXLinkedInFacebookでも案内しています。最新のプレスリリースや記事、ウェビナー情報については、ニュースルームよりご参照ください。

ガートナー データ&アナリティクス サミットについて

Gartnerは来る5月20~22日に「ガートナー データ&アナリティクス サミット」(会場:グランドニッコー東京 台場) を開催します。2025年度は、「好奇心をくすぐり、成果獲得へと導け」をテーマに、D&Aリーダーが押さえておくべき最新トレンド、ベスト・プラクティス、重要課題の解決に向けた知見やガイダンスを提供します。コンファレンスのニュースと最新情報は、Xでご覧いただけます (#GartnerDA)。

報道関係各位からのお問い合わせ先



最新のプレスリリース

Gartner について

Gartner, Inc. (NYSE: IT) は、お客様のミッション・クリティカルな課題について、より優れた意思決定と大きな成果へと導く実行可能かつ客観的な知見を提供します。詳細については下記Webサイトでご覧いただけます。