2024年5月21日
2024年5月21日
「ガートナー データ & アナリティクス サミット」(5月21~23日、東京) において、最高データ/アナリティクス責任者の進化する役割についてアナリストが解説
ガートナージャパン株式会社 (本社:東京都港区、以下Gartner) は、データ/アナリティクス (D&A) のリーダーは、ビジネス価値とD&Aの成熟度を高めるために集団的知性を重視すべきであるとの見解を発表しました。生成AIを活用した集団的知性は、人間とマシンの問題解決スキルを組み合わせることによって価値を創出します。
本日から開催しているガートナー データ & アナリティクス サミットのオープニング基調講演において、バイス プレジデント アナリストのガレス・ハーシェル (Gareth Herschel) とシニア ディレクター アナリストのメロディ・チエン (Melody Chien) は、D&Aリーダーには、意思決定と行動を促進して、集団的知性を引き出す役割を果たす必要があると説明しました。
また、D&Aリーダーがこれからの新時代において、注力すべき3つの領域について解説しました (図1参照)。
D&Aの基礎に焦点を当てる
Gartnerの調査によると、D&Aリーダーは現在、「文化の変革」「戦略の策定」「D&Aの役割の管理」「ガバナンスの強化」に多くの時間を費やしています。
ハーシェルは次のように述べています。「多くのD&Aリーダーが文化の変革や戦略の策定に頭を悩ませています。D&Aの役割の管理、プロジェクトのデリバリ、ガバナンスの強化に重点を置いた活動を優先するリーダーは、財務面で見た実績が優れている傾向にあり、結果としてD&Aの価値を引き出すことができています」
AIの目標
AIの目標を設定するプロセスは、組織のビジネス戦略、あるいは社内で公に下された指示から始まります。これにより、AIの活用に最適な領域について、意図的かつ戦略的に計画を策定できるようになります。
D&Aリーダーは、バックオフィス、フロントオフィス、新しいプロダクトやサービス、新たな組織的能力という4つの分野で生成AIを活用する機会とリスクを検証することによって、CEOや他のリーダーがAIの目標を設定する支援をします。
Gartnerが2023年第4四半期に実施し、世界の644人から回答を得た調査では、生成AIが、組織で最も導入されているAIソリューションであることが明らかになりました。一方、2023年第2四半期に実施した別の調査では、615人のCIO/テクノロジ・リーダーの53%が、自分の組織でAIのリスクに対処できるかどうか分からないと回答しました。そのリスクを解消するのが、AIガバナンスです。
Gartnerが2023年第4四半期に479人の最高データ/アナリティクス責任者 (CDAO) を対象に実施した調査 (CDAOサーベイ) では、D&Aガバナンス全体の成熟度とイノベーションの間に緊密な相関関係があることが示されました。成熟したD&Aガバナンスを実践している組織は、AIなどのデータ・ドリブンなイノベーションを採用する可能性が25%高くなります。
最もインパクトのあるガバナンスの取り組みには、以下のようなものがあります。
チエンは次のように述べています。「D&AリーダーはAI-Readyのデータ、ガバナンス、ビジネス価値を結びつけることで、AIの潜在的なリスクから組織を守ることができます」
集団的知性を導く
GartnerはD&Aリーダーに対し、集団が共に価値を生み出すために、人々を導く3つの行動を起こすことを提言しています。
日本で提供しているサービスについては、こちらよりご参照ください。https://www.gartner.co.jp/ja/products
日本のITエグゼクティブ向けのニュースや最新情報は、GartnerのXやFacebookでも案内しています。最新のプレスリリースや記事、ウェビナー情報については、ニュースルームよりご参照ください。
本日より5月23日までグランドニッコー東京 台場にて開催中の「ガートナー データ & アナリティクス サミット」では、トレンド技術の活用によるビジネス成果の獲得や、積年の課題にD&Aリーダーとしてどう立ち向かっていけばよいのか、人材の確保や組織の構成といった新たな悩みをどう解消すればよいのかなど、広範囲にわたるD&A関連のトピックを解説しています。AI関連については国内外のエキスパートによる講演も予定しています。コンファレンスのニュースと最新情報は、X (旧Twitter) でご覧いただけます (#GartnerDA)。
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