サイバーセキュリティと規制コンプライアンスは、企業の取締役会にとっての2大懸案事項になりました。中には、セキュリティとリスクの課題の精査を主眼として、サイバーセキュリティの専門家を取締役に直接迎える企業も出てきています。
この傾向は、ガートナーの2021年セキュリティ/リスク・トレンドの 8つのうちの1つに過ぎません。このほかの多くのトレンドは、昨今のセキュリティ侵害や新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) によるパンデミックなどに起因して生じています。
ガートナーのアナリストでバイス プレジデントであるピーター・ファーストブルック (Peter Firstbrook) は、次のように述べています。「2020年には、一般的な企業 の『インサイド・アウト (内から外へ)』化が進みました。ニュー・ノーマル (新たな常態) の実体が明らかになるにつれ、すべての組織に、常時接続された防御体制の確立と、リモートユーザーが高めるビジネス・リスクを明確にしてセキュリティを維持することが求められています」