COVID-19について、メディアが大きく取り上げていますが、COVID-19はこれから先の10年間にビジネスのあり方を再構築する7つの重要なマクロ要因のうちのひとつに過ぎません。世界的なパンデミックは、ビジネス界に長期的かつ広範囲に及ぶ影響をもたらすでしょう。しかし、組織的な不信感、国際関係の弱体化、気候変動など、マクロ・ビジネス環境分野におけるその他の変化も消え去ってはいません。
2020年代において、経営者は、多くの課題に取り組まなければなりませんが、こうした混乱の中から新たなビジネスチャンスも生まれるでしょう。
ガートナーのディスティングイッシュト バイス プレジデント, アナリストであるマーク・ラスキーノ (Mark Raskino) は、「COVID-19のパンデミックは、すでに経済が危機的状況だった時期に起こりました。実質的には、低金利融資や低コスト電力が生み出した10年間に及ぶ好景気が、高レバレッジ債券、国際的な提携の崩壊、そしてバブル時のような資産価格などの構造的ストレスを引き起こしました。これらはすでに清算のタイミングを逸していました」と述べています。