ガートナージャパン株式会社 (本社:東京都港区、以下Gartner) は、開催中の「Gartner IT Symposium/Xpo 2023」において、日本におけるデジタル・ビジネスの最新状況を発表しました。
「デジタル」という言葉が世間に根付き、あらゆる場面で聞かれるようになりました。かつてのコスト削減や改善を中心とした「IT化・情報化」とは異なり、この「デジタル」には、新たなテクノロジを用いた「既存事業の変革」「新事業開発」を含んでいます。バイス プレジデント アナリストの鈴木 雅喜は次のように述べています。「Gartnerがテクノロジでビジネスの変革を目指す『デジタル・ビジネス』を2013年に提唱してから10年が経ちました。日本においてもこの変革を目指す動きが顕在化し、中には大きな成果をあげるケースも出ています」
Gartnerが2023年4月に日本企業のデジタル・ビジネスの取り組み状況について調査したところ、デジタル・ビジネス (「既存事業の変革」または「新事業開発」) を実現したと回答した企業の割合は24.0%となり、2017年調査時の割合 (11.9%) からは着実に増加していることが明らかになりました。実証実験やアイデア探索/ワークショップなどの取り組みも含めると、日本企業におけるIT部門の過半数がデジタル・ビジネスを目指して取り組んでいることがうかがえます (図1参照)。