本ハイプ・サイクルでは、以下のようなテクノロジやキーワードを取り上げています。
- さまざまな環境のスマート化 (例:次世代型スマート・シティ、次世代型スマート・マニュファクチャリング)
- IoT (モノのインターネット) やエッジ・コンピューティング (例:MEC向けエッジ・クラウド、デジタル・ツイン、エッジAI)
- 自律処理を実現するデバイス (例:シングルボード・エッジ・コンピュータ、次世代ドローン)
- ワイヤレス通信テクノロジ (例:Wi-Fi 6、5G)
- 新しいデータ処理技術や方式 (例:意思決定インテリジェンス、イベント・ストリーム・プロセシング)
- 産業の現場におけるテクノロジやソリューション (例:自動運転トラック、移動型仕分けロボット・システム)
バイス プレジデント アナリストの池田 武史は次のように述べています。「Gartnerが2023年4月に、コネクテッド・インダストリを構成する代表的なテクノロジ※に対する、国内のユーザー企業の関心度を調査したところ、すべてがつながるデジタル・トランスフォーメーションを支えるテクノロジへの注目は高く、70%以上の企業が、IoT関連技術、センシング、エッジ・コンピューティング、AI/ML (機械学習)、ワイヤレス通信などに関心を持っていると回答しました。人材不足の課題はあるものの、製造業、流通、運輸/倉庫、金融、医療、教育、公共サービスなどでは取り組みが進んでいます。今後、新しいネットワーク技術やAIの利用動向によっては、企業におけるコネクテッド・インダストリ関連技術の重要性がさらに高まり、テクノロジの進化も加速するとみられます」
※代表的なテクノロジの例:IoTプラットフォーム、セキュリティ対策、センシング、AI/ML、5G、エッジ・コンピューティング、ロボット/ドローン、デジタル・ツイン、人流動の可視化
「次世代型スマート・シティ、次世代型スマート・マニュファクチャリングなど、従来の産業の枠を超えた新たな試みは既に始まっていますが、既にさまざまな困難にも直面しています。こうした取り組みの推進を担っている、あるいは関心を持つすべてのテクノロジ・イノベーションのリーダーは、本ハイプ・サイクルを、各テクノロジやソリューションの進展状況の把握や、自社戦略の策定・推進に活用すべきです」(池田)
Gartnerのハイプ・サイクルは、イノベーションが過度にもてはやされる期間を経て幻滅期を迎え、最終的には市場や分野でその重要性や役割が理解され進化する共通のパターンを描いたものです。多くの場合、イノベーションは、過度にもてはやされる期間を経て幻滅期を迎え、最終的には、市場や分野でその重要性や役割が理解されるという段階を踏まえて進化します。CIOやITリーダーをはじめとした企業の担当者が、イノベーションの成熟度と今後の可能性を追跡する支援となるよう、Gartnerは毎年、さまざまな領域で100以上ものハイプ・サイクルを発行しています。なお、ハイプ・サイクルに含まれるテクノロジの導入に際しては、その目的や最適なタイミングは企業によって異なることを認識する必要があります。
Gartnerのサービスをご利用のお客様は、リサーチノート「日本におけるコネクテッド・インダストリ・テクノロジのハイプ・サイクル:2023年」で詳細をご覧いただけます。
日本で提供しているサービスについては、こちらよりご参照ください。https://www.gartner.co.jp/ja/products
Gartnerは11月13~15日に、Gartner IT Symposium/Xpoをグランドプリンスホテル新高輪 国際館パミールにて開催します。2023年度は、「可能性を解き放て」をテーマに、将来の方向性、成功に向けた戦略、重要な実行策の3つのトラックからなるプログラムをご用意しています。主要な15のトピック領域における最新のテクノロジ、戦略、そしてリーダーシップに関する知見を提供し、CIOとリーダーシップ・チームにとっての最重要課題を取り上げます。本プレスリリースに関連するテクノロジやトレンドについては、国内外のエキスパートが解説します。コンファレンスのニュースと最新情報は、X (旧Twitter) でご覧いただけます (#GartnerSYM)。
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