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2023年3月28日

Gartner、世界のデータ/アナリティクス (D&A) のリーダーを対象にした最新の調査結果を発表―効果的に組織に価値を提供できているD&Aチームは半数未満である

「ガートナー データ&アナリティクス サミット」(4月4~6日) において、アナリストが存在感、実績、粘り強さがビジネス成果の実現にどのように寄与するかを解説

ガートナージャパン株式会社 (本社:東京都港区、以下Gartner) は、世界のデータ/アナリティクス (D&A) リーダーを対象に実施した最新の調査結果を発表しました。本調査では、D&Aチームが効果的に組織に価値を提供していると考えるD&Aリーダーの割合は半数に満たない (44%) ことが明らかになりました。最高データ/アナリティクス責任者 (CDAO) は、職務を成功させ、測定可能なビジネス成果を実現するために、存在感、実績、粘り強さに焦点を当てる必要があります (グローバルでは2023年3月21日に発表しています)。

シニア ディレクター アナリストのドナ・メデイロス (Donna Medeiros) は、次のように述べています。「D&Aは、ステークホルダーの利益を追求する役割を担っています。最も成功しているCDAOは、経営幹部としての存在感を示し、データ・ドリブンにビジネス実績を獲得する、俊敏性が高く戦略的なD&A組織を構築することで、同業他社を凌駕しています」

本調査は、2022年9~11月に世界のD&Aリーダーを対象にオンラインで実施し、566人から回答を得ました。

成功しているCDAOには、経営幹部としての存在感がある

調査では、経営幹部としてのリーダーシップの特性17項目について、自己評価で「効果的」または「非常に効果的」と回答したD&Aリーダーの多くが、組織とチームの実績が高いと回答しています。例えば、実績がトップ・クラスのD&Aリーダーの43%は、プロフェッショナルとしての自身の能力開発に時間を割くことが有効であると回答しています。一方、実績が低いリーダーで同様に回答した割合は19%でした。

ディスティングイッシュト バイス プレジデント アナリストのアラン・ダンカン (Alan Duncan) は、次のように述べています。「CDAOが成功するには、エリート・リーダーになることが不可欠です。実績がトップ・クラスのCDAOは、成功を実現するために不透明な状況を乗り越えるスキルの向上に投資し、説得力のあるバリュー・ストーリー (ビジネス価値のストーリー) を明示し、ビジネスにインパクトを与えるD&Aプロダクト/サービスを見極めています」

CDAOには、新たな要求に応えるための粘り強さが求められる

今回の調査では、CDAOが多くの職責を担っていることが明らかになりました。その範囲は、D&A戦略の定義と実施 (60%)、D&A戦略の監督 (59%)、D&Aガバナンスの構築と実施 (55%)、データ・ドリブンな組織文化変革の管理 (54%) など、多岐にわたります。

さらに、多くのD&A部門では、データ管理 (65%)、データ・ガバナンス (63%)、高度なアナリティクス (60%) などへの投資が拡大していることも明らかになりました。平均的なD&A部門の平均的な予算は541万ドルであり、過去1年間で規模が拡大したD&A部門は44%に上ります。

メデイロスは次のように述べています。「D&Aに対する要求と投資の拡大は、CDAOの能力に対する信頼が高まり、D&A部門が企業に不可欠な存在として認知されるようになっている状況を反映しています。その一方で、ビジネスの具体的な成果を出すというプレッシャーが高まったため、D&Aが担う役割が増大しています」

D&A部門に課される要求が広範で複雑であるという状況を受け、成功を妨げる最大の要因として「人材不足」を挙げた回答者は39%に上っています。調査では、上位6つの障壁がすべて「人」に関連する課題であることが確認されています (図1参照)。

図1:D&Aイニシアティブの成功を阻む主な障壁 (上位3項目の合計)

出典:Gartner (2023年3月)

CDAOは、効果的なD&Aチームを構築するために、即戦力となる人材の採用に頼らない強固な人材管理戦略を策定しなければなりません。例えば、中核となるD&A部門と広範なビジネス/テクノロジ部門の両方で、データ・ドリブンな組織文化とデータ・リテラシーを促進するための教育、トレーニング、コーチングを行うべきです。

D&Aの実績を経営戦略に連携させる

調査では、回答者の78%がD&A戦略へ反映させる上位3項目のインプットの1つに企業/組織の戦略やビジョンを挙げています。さらに、68%は戦略目標に沿ったD&Aイニシアティブを優先させています。

ダンカンは次のように述べています。「最も成功しているCDAOは、戦術よりも戦略を重視しています。組織全体の多様なステークホルダーにサービスを提供するCDAOは、組織の戦略的優先課題と足並みをそろえ、CEO、CIO、CFOを主要インフルエンサーと捉えてD&Aのビジョンが受け入れられることに注力すべきです」

Gartnerのサービスをご利用のお客様は、リサーチノート「CDAO Agenda 2023: Presence, Persistence and Performance」で詳細をご覧いただけます。
日本で提供しているサービスについては、こちらよりご参照ください。https://www.gartner.co.jp/ja/products

D&Aリーダーは、Gartner CDAO Effectiveness Diagnosticを使うことで、自身の有効性を評価する方法について詳しく把握できます。これは、CDAOがリーダーとしての有効性を理解し、自身の強みと改善点を確認できる専用のアセスメント・ツールです。

ガートナー データ&アナリティクス サミットについて

2023年4月4~6日にウェスティンホテル東京にて開催するガートナー データ&アナリティクス サミットでは、Gartnerの国内外のエキスパートが、D&Aリーダーが未来に向かって組織のイノベーションと適応力を強化する際に直面する最重要課題や、D&Aのトレンドについてのさらなる分析や知見を提供します。本プレスリリースに関連した内容は、前出のダンカンが「2023年のCDAOアジェンダ:存在感、実績、粘り強さ」(4月4日12:30₋13:00) と題した講演で解説します。コンファレンスのニュースと最新情報は、Twitterでご覧いただけます (#GartnerDA)。

日本のITエグゼクティブ向けのニュースや最新情報は、GartnerのTwitterFacebookでも案内しています。最新のプレスリリースや記事、ウェビナー情報については、こちらよりご参照ください。

Gartnerについて

Gartner, Inc. (NYSE: IT) は、お客様のミッション・クリティカルな課題について、より優れた意思決定と大きな成果へと導く実行可能かつ客観的な知見を提供します。詳細については下記Webサイトでご覧いただけます。

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