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2022年8月16日

Gartner、「先進テクノロジのハイプ・サイクル:2022年」を発表

メタバース、NFT、Web3を含む先進テクノロジの最新の位置付けを明らかに

米国コネチカット州スタンフォード発、2022年8月10日 — Gartner, Inc. (以下Gartner) は、「先進テクノロジのハイプ・サイクル:2022年」を発表しました。本ハイプ・サイクルで取り上げた注目すべき25の先進テクノロジは、「イマーシブ・エクスペリエンスの進化と拡大」「人工知能 (AI) 自動化の加速」「テクノロジストによるデリバリの最適化」の3つのテーマに分類できます。

アナリストでバイス プレジデントのメリッサ・デイヴィス (Melissa Davis) は、次のように述べています。「先進テクノロジには、ビジネスを変革する潜在能力がありますが、CIOやテクノロジ・イノベーションのリーダーは、リソースの制約拡大に直面する中で、サステナビリティを向上させながらデジタル・ケイパビリティを拡張するという大きな課題を突き付けられています。組織にとって重要なのは、先進テクノロジを巡る雑音に惑わされることなく、競争力のある差別化と効率化を強化するイノベーションを通じて、変化を加速させることです」

「先進テクノロジのハイプ・サイクル」は数あるハイプ・サイクルの中でも独特のものです。毎年、2,000を超えるテクノロジや適用済みフレームワークから主要な知見を抽出し、押さえておくべき先進的なテクノロジとトレンドを簡潔にまとめています。これらの先進的なテクノロジとトレンドは、今後2~10年にわたって高度な競争優位性をもたらす可能性を秘めています (図1参照)。

図1. 先進テクノロジのハイプ・サイクル:2022年

出典:Gartner (2022年8月)

※テクノロジの日本語表記が一部変更になりましたので、修正しました (2022年11月21日)
(修正前)インターナル・タレント・マーケットプレース→(修正後)社内人材マーケットプレース
(修正前)オープン・テレメトリ→(修正後)OpenTelemetry

アナリストでディスティングイッシュト バイス プレジデントのゲイリー・オリーフ (Gary Olliffe) は次のように述べています。「本ハイプ・サイクルで取り上げているテクノロジは、いずれも初期段階のものです。一部はまだ誕生したばかりで、どのように進化するかが不確実であり、そうしたテクノロジの導入には、大きなリスクを伴う場合があります。一方で、自分たちで評価や試行的な実践が行えるアーリー・アダプター (早期採用者) には、大きな先行者メリットをもたらす可能性があります」

先進テクノロジのトレンドにおける3つのテーマ

本ハイプ・サイクルでは、25の先進テクノロジを以下の3つのテーマで分類し説明しています。

イマーシブ・エクスペリエンスの進化と拡大:先進テクノロジの組み合わせにより、これからのデジタル・エクスペリエンスは、さらなる没入型のエクスペリエンスへと進化し、顧客や人は、より新しい体験をするようになるでしょう。個人は自身のアイデンティティとデータをコントロールし、デジタル通貨との統合が可能なバーチャルなエコシステムを体験できるようになります。また、企業は、新たな方法で顧客にリーチし、収益源を強化または新規開拓するようになります。

イマーシブ・エクスペリエンスの進化/拡大を実現する注目すべきテクノロジは、メタバース、NFT (非代替性トークン)、スーパーアプリ、Web3、分散型アイデンティティ、デジタル・ヒューマン、顧客のデジタル・ツイン、社内人材マーケットプレースです。

人工知能 (AI) 自動化の加速:AIは、プロダクト、サービス、ソリューションに欠かせない要素として拡大していますが、開発の側面では、AIモデルの開発、トレーニング、デプロイの自動化と、そこで適用可能な専門AIモデルの作成が加速しています。AI自動化に関するテクノロジは、AI開発における人間の役割に改めて目を向けさせることになり、結果として、予測/意思決定の精度向上や、期待される成果実現までの時間短縮をもたらします。

AI自動化の加速をサポートするテクノロジは、オートノミック・システム、コーザルAI、ファウンデーション・モデル、ジェネレーティブ・デザインAI、機械学習コード生成です。

テクノロジストによるデリバリの最適化:成功するデジタル・ビジネスは、「購入する」ものではなく、「構築する」ものです。デリバリの最適化関連テクノロジは、プロダクト/サービス/ソリューションの構築者コミュニティ (フュージョン・チームなど) と、そこで使用されるプラットフォームを重視するものです。これは、テクノロジストにフィードバックと知見をもたらし、プロダクト/サービス/ソリューションのデリバリを最適化および加速するほか、ビジネス・オペレーションの持続可能性を高めます。

テクノロジストによるデリバリを最適化する重要なテクノロジは、拡張FinOps、クラウド・データ・エコシステム、クラウド・サステナビリティ、コンピュテーショナル・ストレージ、サイバーセキュリティ・メッシュ・アーキテクチャ、データ可観測性、動的リスク・ガバナンス、インダストリ・クラウド・プラットフォーム、実用最小限のアーキテクチャ (MVA) 、オブザーバビリティ駆動型開発、OpenTelemetry、プラットフォーム・エンジニアリングです。

Gartnerのサービスをご利用のお客様は、リサーチノート「Hype Cycle for Emerging Technologies, 2022」で詳細をご覧いただけます。日本語の監訳は「先進テクノロジのハイプ・サイクル:2022年」でご参照いただけます。
日本で提供しているサービスについては、こちらよりご参照ください。https://www.gartner.co.jp/ja/products

CIOをはじめとするITエグゼクティブにとって世界で最も重要なコンファレンスである「Gartner IT Symposium/Xpo 2022」では、先進テクノロジのトレンドについてのさらなる分析を紹介します。急速に変化する今日の世界において、CIOとITエグゼクティブは、組織を次のレベルへと引き上げるために押さえておくべき将来の方向性、成功に向けた戦略、重要な実行策などの知見を得られます。コンファレンスのニュースや最新情報はTwitterでご覧いただけます (#GartnerSYM)。

「Gartner IT Symposium/Xpo」の開催日時と地域は以下のとおりです。
10月17~20日:米国、フロリダ州オーランド
9月12~14日:豪州、ゴールドコースト
10月31日~11月2日:日本、東京
11月7~10日:スペイン、バルセロナ
11月14~16日:インド、コチ

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