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2021年8月5日

Gartner、全世界における2021年の5Gネットワーク・インフラストラクチャの売上高を前年比39%増と予測

2024年末までに、CSPの60%が世界の主要都市をカバーする5Gサービスを商用化

米国コネチカット州スタンフォード発、2021年8月4日 - Gartner, Inc. (以下Gartner) は、全世界における2021年の5Gネットワーク・インフラストラクチャの売上高が、2020年の137億ドルから39%増の191億ドルに達するという見通しを発表しました。

成熟市場の通信サービス・プロバイダー (CSP) は、2020年から5Gの開発を加速させ、5Gは現在、無線インフラストラクチャの総売上高の約4割を占めています。アナリストでシニア プリンシパルであるマイケル・ポロウスキー (Michael Porowski) は次のように述べています。「新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) のパンデミックにより、在宅勤務のほか、ストリーミング・ビデオやオンライン・ゲーム、ソーシャル・メディア・アプリケーションといった帯域幅を必要とするアプリケーションをサポートするために最適化された超高速ブロードバンド接続に対する需要が急増しました」

5Gは、無線ネットワーク・インフラストラクチャ市場で最も急成長しているセグメントです (表1参照)。無線インフラストラクチャ市場を構成するセグメントのうち、投資拡大の大きな機会をもたらすのは5Gだけです。4GまでのレガシーRAN (無線アクセス・ネットワーク) インフラストラクチャへの投資はすべての地域で急速に衰退しており、5G以外のスモール・セルへの支出は、CSPが5Gスモール・セルへと移行するにつれて減少する傾向にあります。

表1. 世界の無線インフラストラクチャ市場売上高予測 (単位:百万ドル)

LTE=Long Term Evolution

注:四捨五入のため、合計欄の値が各項目の総和と一致しない場合があります。
出典:Gartner (2021年8月)

CSPの5G売上高を地域別に見ると、北米では、ダイナミック・スペクトラム・シェアリング (DSS) やミリ波帯基地局の導入が進むこともあり、2020年の29億ドルから2021年には43億ドルに拡大するとみられます。西欧では、認可型周波数、モバイル・コア・インフラストラクチャの近代化、規制プロセスの遵守を優先し、2020年の7億9,400万ドルから2021年には16億ドルに増加する見込みです。中華圏は世界の売上高シェア第1位を維持し、2020年に74億ドルであった売上高が2021年には91億ドルに達する見通しです。

2024年には世界の主要都市をカバーする5Gサービスを商用化するCSPの割合が60%に達する

商用化可能な5Gサービスを提供するCSPの割合は、2020年の10%から2024年には60%に拡大するとGartnerはみています。これは過去のLTEや4Gの普及率と同等であり、5Gへの投資は、2021年にLTEおよび4Gを上回るでしょう。

CSP間の競争の激化は、5Gの導入ペースを加速させています。新しいOpen RANとvRAN (仮想化RAN) のエコシステムは、現在のベンダー・ロックインを打破し、将来的にはコスト効率が高く俊敏な5G製品を提供することで、5Gの採用をさらに促進する可能性があります。

アナリストでシニア ディレクターの瀧石 浩生は次のように述べています。「Open RANとvRANの商用化は少数の革新的なCSPによって始まったばかりですが、業界からの注目を集めており、5Gの将来的な成功には欠かせないものです。日本は5Gをリードする国の1つといえます。特に、CSPによるOpen RANおよびvRANの早期商用化、ならびに企業によるローカル5Gの導入が世界に先駆けて行われています。日本発のエコシステムが世界に影響を与える可能性があり、その動向を注意深く見守る必要があります。既に米国や英国のCSPが日系ベンダーを選定しており、こうした動きは今後も広がる可能性があります」

Gartnerのサービスをご利用のお客様は、「Forecast Analysis: Communications Service Provider Operational Technology, Worldwide」ならびに「Forecast: Communications Service Provider Operational Technology, Worldwide, 2019-2025, 2Q21 Update」で詳細をご覧いただけます。
日本で提供しているサービスについては、こちらよりご参照ください。https://www.gartner.co.jp/ja/products

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【海外発プレスリリース】
本資料は、Gartnerが海外で発信したプレスリリースを一部編集して、和訳したものです。本資料の原文を含めGartnerが英文で発表したリリースは、以下よりご覧いただけます。
https://www.gartner.com/en/newsroom/

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