ガートナージャパン株式会社 (本社:東京都港区、以下ガートナー) は、日本におけるデータ利活用の現状に関する調査結果を発表しました。ほとんどの日本企業は、データ利活用から十分なビジネス成果を得られていない現状が明らかになりました。
ガートナーが2020年11月に実施した調査においてデータ利活用について尋ねたところ、回答者の60%超はデータ利活用に対して課題意識を持っており、そのうち20%超が組織全体の課題 (経営課題) として認識していることが分かりました。日本企業のデータ利活用に対する意識や関心は高いことが浮き彫りになりました。
一方、同調査でビジネス成果の獲得についても尋ねたところ、成果を「十分に得ている」もしくは「ある程度得ている」という回答の割合は、2018年以降3年間の推移を見ても一進一退で、大きな変化はありませんでした。これらの結果から、組織においてデータ利活用への意識や関心は高いものの、それによるビジネス成果は年々増えているとは言えない状況が見て取れます。
主な成功要因は十分なデータや環境、分析スキル
本調査では、ビジネス成果獲得の成功要因と阻害要因を、選択式でそれぞれ3つ尋ねました。成功要因として最も多く挙げられたのは「活用できるデータの種類・量・品質」(59%) でした (図1参照)。