ガートナージャパン株式会社 (本社:東京都港区、以下 ガートナー) は、国内企業のアプリケーション戦略に関する最新の調査結果を発表しました。レガシー・アプリケーションの近代化はアプリケーション・リーダーが取り組むべき喫緊の課題ですが、自社のアプリケーション戦略があると回答した企業の割合はわずか25.5%という結果が明らかになりました。
現下の業務アプリケーションに期待する改善策はテレワーク利用時の性能の確保・向上
ガートナーは2020年6月、企業内個人を対象に新型コロナウイルス感染症対応において浮き彫りになった、業務アプリケーションの問題点と関連プロジェクトへの影響に関する調査を実施しました。新型コロナウイルスへの対応に伴って顕在化した課題について尋ねたところ、選択率の上位3項目として、「自宅/社外から利用する際に性能 (安定性、容量、速度など) が不十分である」(41.4%)、「(紙や印鑑による) 書類処理のため、出社や対面での対応が必須である」(37.1%)、「さまざまなデバイス (PC、スマホ、タブレット端末など) に対応していない」(23.9%) が挙げられました。
また、上記を含む業務アプリケーションの問題点を踏まえ、それらを解消する上で業務アプリケーションに期待する改善策を尋ねたところ、選択率の上位3項目には、「テレワーク利用時の性能 (安定性、容量、速度など) の確保・向上」(53.9%)、「(スキャン、文字認識、電子署名などの機能による) 電子化/ペーパーレス化の促進」(42.4%)、「クラウドやモバイルによるテレワーク対応の拡充」(34.0%) が続きました (図1参照)。