アナリティクスと人工知能 (AI) については、パンデミックの影響を受け企業が新たなリモートワーク・ファーストの環境で意思決定の向上のために活用するのに伴い、「ゲーム・チェンジャー」のテクノロジとしてより強化されていくと予測されています。
デジタル・テクノロジ・イニシアティブは、取締役会にとって最大のビジネス優先課題として位置付けられている
COVID-19の感染拡大をきっかけに、今後2年間は、デジタル・テクノロジ・イニシアティブが取締役会にとっての最大の戦略的ビジネス優先課題となり、カスタマー・エンゲージメントと
リモート・ワークフォース管理がそれに続く課題となるでしょう。
サーベイの回答者の86%は、戦略的なビジネス優先課題に対処する上で、テクノロジが革新的な役割を果たすと考えています。そのためほとんどの企業が、長期にわたってCOVID-19に対応するために、「最高デジタル責任者 (CDO)」の役割を新たに設置すると見込まれます。
イェンガーは次のようにも述べています。「取締役会は、パンデミックが引き起こすデジタル・
トランスフォーメーションの課題に対応するために、テクノロジとITの専門知識を活用しながら、ガバナンス・モデルに対して革新的なアプローチで臨む必要があります」
取締役会はCIOをパートナーとして認識している
ほぼすべての取締役会は、COVID-19の渦中に部門リーダーが協力し合うことを期待しています。また、取締役会の半数以上は、CIOが上級ビジネス・リーダーのパートナーとしての役割を果たしていると考えており、3分の1以上はCIOがデジタル・ビジネスの課題を単独で主導することを期待しています。
再生に向けての長期にわたる取り組みは、取締役会にとっての大事な重点領域であり、サーベイの結果では回答者の28%がリセットに当たる「再生」フェーズを重視しています。一方でエグゼクティブ・リーダーは、再生の取り組みをあまり重視しておらず (18%)、「対応」フェーズに重点を置いており、半数弱がこれを中核的な重点領域として挙げています。
イェンガーはさらにこのように述べています。「CIOなどのエグゼクティブ・リーダー・チームは、危機後の回復を懸け、また生き残りさえも懸けて、長期の戦略を策定するために取締役会と連携すべきです」
なお、アナリストでバイス プレジデントの藤原 恒夫は、日本の状況を踏まえ次のように述べています。「これからの不確実性の高い時代に再生して成功を収めていくには、企業はレジリエントになること、いや、むしろ反脆弱性 (Antifragility) を目指し、将来のビジネスモデルを創造していくことが求められます。CIOおよびITリーダーはその期待に応え、より積極的にデジタル・ビジネス・トランスフォーメーションに打って出ていくことで、良い成果につながるでしょう」
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CIOをはじめとするITリーダーにとって世界で最も重要なコンファレンスである「Gartner IT Symposium/Xpo 2020」では、CIOのリーダーシップに関するさらなる分析や、テクノロジとビジネス戦略に対するアプローチの再構築法について紹介します。ITリーダーは、本コンファレンスに参加することにより、ビジネス課題の解決とオペレーションの効率化を目的としたIT活用法についての知見を得られます。
「Gartner IT Symposium/Xpo」(バーチャル開催) の開催日時と地域は以下のとおりです。
10月19~22日:北米・中南米
10月27~29日:アジア太平洋
11月9~12日:欧州・中東・アフリカ
11月17~19日:日本
11月23~25日:インド
日本では、来る11月17~19日、「Gartner IT Symposium/Xpo 2020」をバーチャル (オンライン) で開催します。コンファレンスのニュースや最新情報はTwitterでもご覧いただけます (#GartnerSYM)。
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