ガートナー ジャパン
メインメニュー ホーム リサーチ コンサルティング ベンチマーク エグゼクティブ プログラム イベント 会社情報 メインメニュー
PUBLIC RELATION
ホーム2015年 プレス・リリース −|ガートナー、ビッグ・データ自体よりもビッグ・データで何をするのかが重要 との見解を発表 − アルゴリズム・エコノミーの世界

2015年10月28日
ガートナー ジャパン株式会社
広報室

ガートナー、ビッグ・データ自体よりもビッグ・データで何をするのかが重要
との見解を発表 − アルゴリズム・エコノミーの世界


『Gartner Symposium/ITxpo 2015』 (東京・台場、10月28〜30日) において、
CIOがベンチャー投資家としてデジタル・ビジネスをどのようにリードするのか、
ガートナー・アナリストが検証

ガートナー ジャパン株式会社 (所在地:東京都港区、代表取締役社長:日高 信彦) は本日、2016年の全世界における企業のIT支出が、2015年から1.5%増の3兆6,000億ドルに達するとの予測を発表しました。IT業界を動かしている要因は、デジタル・ビジネス、およびコネクテッド・ワールドを背景とする環境です。ガートナーは、2016年におけるモノのインターネット (IoT) ハードウェアへの支出が、毎分250万ドルを超えると予測しています。

ガートナーのリサーチ部門グループ バイス プレジデントであるアンソニー・ブラッドリー (Anthony Bradley) は、本日より東京・台場で開催している『Gartner Symposium/ITxpo 2015』において、日本のCIOとITリーダーを前に、ビジネスの未来は相互接続性、関係性、アルゴリズムによって決まると説きました。

これからの5年間、毎時100万個のデバイスが新たにオンライン化されるようになるでしょう。これらのデバイスが互いにオンライン接続されることによって、数十億の新しい関係性が創出されます。こうした関係性はデータだけではなく、アルゴリズムによって推進されます。

前出のブラッドリーは次のように述べています。「そもそもデータ自体が何かをするということはなく、ユーザーがその使い方と、どのように実際のアクションに結び付ければよいのかを知らなければ、意味を成しません。本当の意味で価値がある部分、それがアルゴリズムであり、アルゴリズムによってアクションが決まります。ダイナミックなアルゴリズムは、顧客との新たなインタラクションの中核になります」

ブラッドリーはこのようなアルゴリズムの例として、顧客との継続的なエンゲージメントを確保するAmazonの推薦アルゴリズム、クラウドソーシング (crowdsourcing) を基盤に構築され、ユーザーの継続的な視聴を促しているNetflixのダイナミック・アルゴリズム、数千台の自動車のナビゲーションを行うWazeのアルゴリズムを挙げています。

ブラッドリーは次のように述べています。「アルゴリズムを背景にした経済環境、アルゴリズム・エコノミーは、IoTからマシン間 (M2M) への進化に向けた次の大きな一歩を後押しするでしょう。製品とサービスは、アルゴリズムとサービスがどれほど高度に洗練されているかによって定義されるようになり、企業や組織の価値は、ビッグ・データだけではなく、データを実際のアクションに変え、最終的に顧客に価値を提供するアルゴリズムによって決まるでしょう」

デジタル・ビジネス
デジタル・ビジネスとは、デジタルの世界と物理的な世界を融合し、新たなビジネス・デザインを創出することです。アナログ環境での売り上げに伸びが見られず、多くの業種で低下している中、企業はデジタル・ビジネスによるデジタル環境からの売り上げを確保する方向へとシフトしています。現在、世界のデジタル・コマースの規模は年間1兆ドルを超えています。 ブラッドリーによれば、この動きをリードしているCEOは、デジタル・ビジネスの売り上げの成長率が2020年までに80%以上に達すると考えています。現在、デジタル・ビジネスのイニシアティブを推進している大企業の数は12万5,000社を数えます。

バイモーダル・ビジネス
デジタル・ビジネスで成功を収めるために、企業は革新的な組織 (ユニット) を編成しています。いずれの企業でも、新しいデジタル・イニシアティブは既存のアナログ・ビジネスと並行して進められています。すなわち、ビジネス自体がバイモーダル (2つの流儀) となっています。ブラッドリーは次のように述べています。「企業は、従来のビジネス (モード1) とは別に、デジタルに重点を置いたビジネス・ユニット (モード2) を創設しており、これらのビジネス・ユニットは顧客とつながる新しい方法や、業務を進める新しい方法、また幅広いイノベーション (革新) を推進する新しい方法などを試しています。既存のサプライヤーがデジタル環境に適応するためには、従来とは違うところから着手しなければならないため、こうした企業は既存のサプライヤーがデジタル環境に適応するのを待つことなく、デジタル・テクノロジ企業に対する買収や投資を進めています」

ブラッドリーは、既存のモード1のプラットフォームでデジタル・ビジネスを構築する場合、従来の企業や組織では動きが遅すぎる点を指摘し、その解決策は、従来とは異なる部分に重点を置いた新しいモード2のプラットフォームを導入し、「2つの流儀」の組織づくりを進めることであると述べています。モード2のプラットフォームでは、社内インフラやアプリケーションよりもクラウドを多く活用します。

ブラッドリーはさらに次のように述べています。「この新しいプラットフォームでは、データの収集ではなく、収集したデータに基づいてアクションを起こすインテリジェントなアルゴリズムに重点が置かれます。ビジネス全体がバイモーダルで進められるため、プラットフォームが重要な役割を果たし、バイモーダルのビジネスをサポートするITが必要となります。既にITの枠内でバイモーダルな組織づくりを実践しているCIOは3分の1を超えており、こうしたCIOは革新を推進するためのユニットづくりを進め、モード2のプラットフォームを基盤にすることで、スピードは遅いものの安定している従来のアプローチ、すなわちモード1の枠を超えています」

セキュリティとリスク
今日、企業のセキュリティとリスクの責任者にとって最も大きな懸案事項となっているのが、古いテクノロジに伴うさまざまなリスクです。いずれも社外からのハッキングの防御に多大な労力を払いながら、「完璧な保護」という実現不可能な目標を追っています。セキュリティとリスクの責任者がこのような労力を払っている一方で、CEOの多くは自社のリスク管理アプローチが遅れていると考えており、その割合は65%に上ります。

この事実を踏まえ、安全性と品質をめぐる課題の重要性が高まっている中、多くの組織が、より多くの人的・物的資源を徐々にセキュリティへと向けるようになっています。2017年までに、一般的なIT部門がリスク、セキュリティ、コンプライアンスに費やす予算の割合は30%となり、人員の10%をセキュリティに配置するとガートナーは予測しています。これは、2011年の3倍の値です。

ブラッドリーは次のように述べています。「ハッカーをコントロールすることはできませんが、自社のインフラストラクチャであれば、自動化とアウトソースを進め、ネットワーク・ベースのアルゴリズムをさらに採用することでコントロールが可能です。システムは、シンプルにすべきです。企業は完璧な保護という実現不可能な目標を追うのではなく、攻撃を検知してこれらに対応することに投資しなければなりません」

ブラッドリーによれば、平均的なマルウェアが攻撃を開始するまでの潜伏期間、または検知されるまでの期間は、平均で7カ月以上となっています。ITリーダーは、このように潜んでいる脅威を検知する能力を高めなければなりません。

CIOは、セキュリティとリスクへの投資を見直す必要があります。ガートナーでは、企業における予防と検知/対応への投資の割合を、現在の9対1から6対4にすることを推奨しています。

ベンチャー投資家
CIOが本当の意味で変革を遂げるために必要なことは、1. テクノロジおよび投資へのこれまでとは異なるアプローチ、2. 新しいデジタル・サプライヤー、3. イノベーション (革新) におけるコンピタンスの確立です。

ブラッドリーは次のように述べています。「新しいデジタル・テクノロジ・プラットフォームの構築を促進するために、大企業はベンチャー投資家のように行動しています。すなわち、既存のサプライヤーがデジタル環境への適応能力を確立するのを待つのではなく、テクノロジ分野の小規模なスタートアップ企業に投資し、その未来を買って、進むべき道を指し示しているのです」 「このようなテクノロジ企業へのベンチャー投資を行っているCIOではなくても、テクノロジの購入を判断する環境は変化することになります。製品やサービスを購入するCIOには、モード1のサプライヤーのほとんどが備えていないか、提供しようと苦戦中の新しい適応能力が必要になるでしょう」

デジタル・プラットフォームを基盤とする新しいサプライヤーには、状況に応じて臨機応変にプロジェクトを見直す能力 (fast-fail)、クラウド・モデルやオンデマンド・モデル、高度に自動化された短期のエンゲージメント・モデル、従量課金モデルを提供する能力、および高度な自動化によってリアルタイムに知見を提供する能力が必要です。

『Gartner Symposium/ITxpo』について
『Gartner Symposium/ITxpo』はCIOをはじめとするITリーダーが一堂に会する、世界で最も重要なITイベントです。このイベントでガートナーは、グローバルなITリサーチ/アドバイザリ企業として、中立・公正な立場から客観的かつ信頼性の高い知見を提示するとともに、主要なテクノロジ・ベンダー各社の最新ソリューションに触れることができる場を提供いたします。『Gartner Symposium/ITxpo』は、企業が自社の現状と将来の展望を検証、確認、再定義する上で非常に有意義なイベントとして高い評価を得ています。

『Gartner Symposium/ITxpo 2015』(10月28〜30日、東京・台場) に関する詳細は、http://www.gartner.co.jp/symposium でご覧いただけます。


本ニュースリリースは、新聞、雑誌、テレビ等マスメディアの方々に向けて提供させて頂いているものです。掲載内容に関しましては、弊社のサービスをご契約頂いているお客様に限りお問い合わせを受け付けております。ご契約を頂いていないお客様のお問い合わせについては、お答えできかねますので予めご了承下さい。なお、弊社サービスにご興味のある方は、弊社営業部までご連絡下さい。


gartner.com
TOP OF PAGE
Copyright