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ホーム2012年 プレス・リリース − ガートナー速報: 2011年の半導体市場でAppleが世界最大の顧客に

平成24年1月27日
ガートナー ジャパン株式会社
広報室

ガートナー速報
2011年の半導体市場でAppleが世界最大の顧客に
世界のブランド企業上位10社による半導体需要は1,056億ドル
全半導体需要の35%を占めたと発表

 

東京発 − 2012年1月24日 − 世界の主要な電子機器ブランド企業は、2011年においても半導体の需要を牽引しました。電子機器ブランド企業上位10社は、2011年のデザインTAM (Total Available Market) ベースで1,056億ドル、半導体総売上の35%もの需要を支えました。これは前年比でおよそ18億ドル、1.8%の増加になります。


ガートナーの主席アナリスト、山地 正恒は、次のように述べています。「2011年の成長を主に牽引したのは、スマートフォン、メディア・タブレット、そしてソリッド・ステート・ドライブでした。Apple、Samsung Electronics、HTCといったスマートフォン市場でシェアを拡大した企業が半導体需要を増加させた一方で、NokiaやLG Electronicsといったスマートフォン市場でシェアを失った企業では半導体需要も減少しました。メディア・タブレット市場もまた、2011年を通じて半導体需要の牽引役でした」


また、「IT産業、そしてエレクトロニクス産業の競争環境が刻一刻と変化する中で、半導体ベンダー各社は、現在のマーケット・リーダーのみを注視していればよいというわけにはいきません。半導体ベンダーは、次代のマーケット・リーダーになるかもしれない新規参入企業の動向にも注目する必要があります」と山地は述べています。


2011年の上位10社には、米州、アジア・パシフィック、日本からそれぞれ3社、欧州から1社がランクインしました。過去5年にわたって急速な成長を続けてきたAppleが、2010年の第3位から2つポジションを上げて、2011年、ついに半導体市場における世界最大の顧客になりました。


2011年、Appleはスマートフォン市場においてさらに大きなシェアを獲得し、メディア・タブレット市場においても大きな成功を収めました。DRAM価格は2011年に急落し、また多くのPCベンダーが半導体需要を減少させましたが、AppleはMacBook Airの成功によって、PC事業においてさえ半導体の需要を拡大しました。


「日本では、中国など新興国において売上拡大を目指し、営業リソースを重点配置している半導体ベンダーが目立ちますが、米国での製品プロモーションについても一層の強化が必要です。地域別に見ると、中国におけるデザインTAMは決して少ないわけではありませんが、依然として半導体チップの選定が行われている世界最大の市場は米国です」

 

「日本の半導体市場は、デザインTAMにおいても縮小し続けています。2011年は大震災や急激な円高といった要因により、さらに市場が縮小しました。しかし根本的な市場縮小の原因は、震災や円高ではなく、ソフトウェアやサービスに競争の中心がシフトしているIT市場の構造変化にあると考えます」と山地は述べています。

表1 世界の電子機器メーカーの半導体需要 (デザインTAMベース) (単位:百万ドル)

TAM = Total Available Market
(為替レート:2010年 1ドル=87.75円、2011年 1ドル=79.71円)
注:Nokia、ソニーはそれぞれNokia Siemens Networks、Sony Ericssonの半導体需要を含んでいない。
出典:ガートナー (2012年1月、速報値)


TAMに関する注釈
ガートナーでは、2010年より、半導体ベンダーにとっての顧客である電子機器メーカーの半導体購入量を示す指標に、設計段階における購入量を示すデザインTAMを採用してきました。電子機器のブランド別市場シェアが必ずしも半導体購入量と相関関係を持たなくなっている現在においては、設計段階でのTAM、つまりデザインTAMによる指標化が、より正しく市場の状況を反映するとガートナーは考えています。半導体ベンダーはデザインTAMによって、製品プロモーションのための営業リソースを適切に配分することが可能となります。


ガートナーは2011年より、デザインTAMに加え、購買TAMによる分析も開始しました。購買TAMとは、ある電子機器メーカー、あるいは地域において、半導体がどれくらい購入されたかを示す指標です。半導体ベンダーは購買TAMによって、製品の流通網を適切に準備することが可能となります。

ブランド企業各社がODM (Original Design Manufacturing) 企業やEMS (Electronic Manufacturing Service) 企業への製造委託を増やしているため、これら受託製造企業による半導体の実購買量も年々増加しています。購買TAMベースで見ると、2011年の上位10社のうち3社が受託製造企業でした。


その他の情報については、ガートナー発行のレポート「Market Insight: Apple Led OEM, ODM and EMS Semiconductor Demand in 2011」をご参照ください。このレポートには、業界の相対的な実績に基づいた世界の上位10社の半導体需要ランキング速報と、主要4地域のトレンドに関する、デザインTAMおよび購買TAMという異なる視点からの分析が記載されています。このレポートはガートナーのWebサイトからご覧いただけます。

http://www.gartner.com/resId=1891915

 

このレポートはガートナーの世界半導体 (Semiconductors Worldwide) グループが作成しています。本グループは、メモリ、マイクロコンポーネント、ロジック、ASIC、アナログ、ディスクリート、RF (Radio Frequency)、光関連の各セグメントを含む業界の全体像を提供し、製品、サプライヤー、新興企業、各種技術、地域別消費動向、アプリケーション、新技術などすべてを幅広く網羅しています。半導体に関するその他のリサーチについては、ガートナーのWebサイトから詳細をご覧いただけます。

http://www.gartner.com/it/products/research/dataquest_cluster.jsp

 

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