ガートナー ジャパン
メインメニュー ホーム リサーチ コンサルティング ベンチマーク エグゼクティブ プログラム イベント 会社情報 メインメニュー
PUBLIC RELATION
ホーム2011年 プレス・リリース − ガートナー、インドのITサービス・プロバイダー上位10社の2010年 年間成長率を19.9%と発表

平成23年5月19日
ガートナー ジャパン株式会社
広報室

ガートナー、インドのITサービス・プロバイダー上位10社の2010年
年間成長率を19.9%と発表
インド国内のプロバイダー上位10社の累計売上は
2010年のインド・オフショア業界全体の売り上げのほぼ半分となる287億ドル

インド・ムンバイ発 2011年5月12日 − ガートナーは、インドに拠点を置くITサービス・プロバイダー上位10社の成長が、2010年に再加速したことを発表しました。2010年の世界のITサービス・プロバイダー上位10社の年間成長率は5.8%、また世界市場全体の成長率は3.1%であったのに対し、インドのITサービス・プロバイダー上位10社の年間成長率は19.9%でした。

ガートナーのアナリストは、この結果を受け、インドのITサービス・プロバイダーが景気後退の局面から完全に脱し、右肩上がりの成長局面に戻ったことが改めて確認されたとしています。インドのITサービス・プロバイダー上位10社中8社の売り上げはそれぞれ10億ドルを超え、10社の合計売上は2010年のインドのオフショア業界全体の半分近くに上りました。

ガートナーの主席アナリスト、アーラップ・ロイ (Arup Roy) は次のように述べています。「2010年、インドを拠点とするITサービス・プロバイダー上位5社は合計で45億ドルの成長を見せました。業界全体から見た場合、インドのプロバイダーが単独で占める割合は非常に少ないものの、それらをグループとして見ると市場に対して厳然とした影響力を有しています。上位10社のグループ中、上位5社が全体の売上増加に占める割合は93.7%に上り、これまでと同様にリーダー・グループが後続グループを引き離すという構図に変わりはありません。また、リーダー各社よりも小規模なプロバイダーの市場シェアは現時点では小さいですが、今後相応の伸びを見せるでしょう」

インドを拠点とするプロバイダー上位5社中、Tata Consultancy Services (TCS) はサービス・プロバイダーの世界ITサービス・ランキングで21位と、前年より3ランクアップしています (表1)。2010年中、最も高い成長率 (40.1%) と多額の売上増加 (13億ドル) を達成したのはCognizantでした。

「多様化の重要性を認識したインドのプロバイダーは、これまでと変わらない営業利益の確保に重点を置きながら、地理的な事業範囲の拡張とサービス・ラインの内容の拡充を図っています。上位10社中で2010年の売り上げが減少したのは、2009年に起こった会計スキャンダルの影響からまだ抜け出せていないMahindra Satyamのみでした (マイナス10.2%)」(前出・ロイ)

表1 インドを拠点とするITサービス・プロバイダー上位5社の2010年全世界売上 (単位:百万ドル)
表1

出典:ガートナー (2011年4月)


インドを拠点にするサービス・プロバイダー上位5社の分析

TCS − インドのトップ・プロバイダーとしての位置付けを維持しながら、成長の勢いに衰えは見られません。アプリケーション、インフラストラクチャ、ビジネス・プロセス・アウトソーシング (BPO) のポートフォリオ拡充に向けた投資を通じ、あらゆる局面を網羅したITサービスの提供という戦略を引き続き推進しています。

Infosys Technologies (Infosys) − 2010年の業績はあまり振るわず、超競争市場ならびに競合他社の非常に積極的な販売攻勢という向かい風の中、より価値の高いサービスを提供していくという同社のこれまでの姿勢が試される結果になりました。このように同社を取り巻く環境と収益面の妥協を許さないという姿勢が相まって、より積極的な販売攻勢に出ている国内の競合他社にいくつかのビジネスを奪われるという結果を招いています。

Wipro Technologies (Wipro) − 他社と比較すると成長率は低く (16.4%)、また直近の四半期 (2010年10〜12月) の業績は予測の数字に届きませんでした。それでも同社には、統合されたサービス・ポートフォリオによる確固としたアプローチ、全世界を通じて最適化されているデリバリ体制、優れた標準化と再利用性 (IPソリューションの所有権、再利用可能なフレームワーク、「製品化された」ソリューションなど)、また同社が新たに焦点を当てているシステム統合サービスの拡張など、明るい材料もそろっています。

Cognizant − 上位10社中最も高い成長率 (40.1%) を見せた同社は、2010年中に景気後退局面から素早く復活を遂げ、景気が低迷している間も投資を継続するという戦略に加え、強力なアカウント管理とインド国内における確固としたプレゼンスが実を結びました。このような同社の実績は、業務遂行能力 (全世界を網羅した提供モデル)、業界/ビジネス・プロセス能力、関係管理という、競合面で最も重要な差別化要因であるとガートナーが考える3つの分野への投資が反映された結果であるといえるでしょう。

HCL Technologies (HCL) − 2010年の成長率が26.7%であった同社は、社内外の関係者に対する透明性の確保に重点を置き、従業員の革新性を後押しするとともに「従業員第一、顧客第二」というポリシーを推進しました。また、インフラストラクチャとアプリケーション管理を1つのフレームワークに統合して積極的に契約を取りに行く戦略が功を奏し、2010年には従来を上回る額の統合サービスの契約を手にしました。

前出のロイは次のように述べています。「上位5社が大きな成長を遂げたことは明らかです (上位5社の売り上げは20億ドル超)。しかし、世界を網羅する堅牢な物流基盤によるコスト面の有利さを生かした多国籍企業との厳しい競争、また幅広い物流モデルによる競合環境と購買動向の変化などさまざまな要因を考えると、コスト面のメリットに重点を置いた現在のモデルでは、数年前のような25%以上の継続的な成長率を維持することは難しくなるでしょう」

こうした日本国外での力強い伸びに比べると、日本市場ではインドのITサービス・プロバイダーはいずれも苦戦が続いています。インド企業の認知度がまだ高くないことに加え、IT投資の回復が米国およびアジア諸国に比べ遅れたことなどがその理由として挙げられます。しかし、今日、日本企業の海外進出が加速するのに伴い、ITのグローバル化は日本のIT組織にとって重要な課題になりつつあります。日本においてもインドのITサービス・プロバイダーのサービス提供能力に期待する動きが広がっていくと、ガートナーでは予測しています。

その他の情報については、ガートナー発行のレポート「Market Share Analysis: India-Based IT Services Providers, Worldwide, 2010」をご参照ください。このレポートはガートナーのWebサイトからご覧いただけます。 http://www.gartner.com/resId=1626219

なお、ガートナーでは、来る5月30〜31日の2日間にわたり、『ガートナー ソーシング サミット 2011 〜グローバル時代の一手』を開催し、グローバル・ソーシングの展望や、ユーザーおよびベンダーに対する提言を発表する予定です。本リリースに関連する、「インドIT最前線」と題したセッションでは、日本とインドのITにかかわる問題を分析し、新しい関係構築に向けた提言を行います。本サミットの詳細は、下記のWebサイトをご覧ください。
http://www.gartner.co.jp/event/ss/

参考資料
【海外発プレスリリース】
本資料は、ガートナーが発信したプレスリリースを一部編集して、和訳したものです。
本資料の原文を含めガートナーの発信したリリースはすべて以下でご覧いただけます。
http://www.gartner.com/it/section.jsp

本ニュースリリースは、新聞、雑誌、テレビ等マスメディアの方々に向けて提供させて頂いているものです。掲載内容に関しましては、弊社のサービスをご契約頂いているお客様に限りお問い合わせを受け付けております。ご契約を頂いていないお客様のお問い合わせについては、お答えできかねますので予めご了承下さい。なお、弊社サービスにご興味のある方は、弊社営業部までご連絡下さい。


gartner.com
TOP OF PAGE
Copyright