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平成21年11月11日
ガートナー ジャパン株式会社
広報室

ガートナー、2010年に注目すべき戦略的テクノロジ・トップ10を発表
ガートナー、本日開幕の『Gartner Symposium/ITxpo』 (11月11〜13日、東京・台場)
において最新の業界トレンドを明らかに

米国フロリダ州オーランド発 − 2009年10月20日 − 10月18〜22日に開催された『Gartner Symposium/ITxpo』において、ガートナーは企業・組織にとって戦略的な重要性を持つと考えられるテクノロジのトップ10を発表しました。

ガートナーは、今後3年間で企業に大きな影響を与える可能性を持ったテクノロジを「戦略的テクノロジ」と定義しています。ここで言う「大きな影響」とは、ITやビジネスに革新を起こすもの、多額の投資の必要が生じるもの、導入が遅れた場合に機会損失などのリスクにつながるものを含んでいます。

これらのテクノロジは、企業の長期的な計画、プログラム、イニシアティブに影響を及ぼします。「戦略的」と呼ばれるゆえんは、十分成熟しており市場で幅広く使用されていたり、早期の導入により戦略的優位性をもたらしたりするからです。

ガートナーのバイス・プレジデント兼最上級アナリストのデイヴィッド・カーリー (David Cearley) は次のように述べています。「今後2年以内に、企業はこれらトップ10のテクノロジを理解して、戦略立案のプロセスに組み込み、その活用機会や可能性に対する適切な判断を下す必要があります。ただし、必ずしもすべてのテクノロジを採用し、投資しなければならないというわけではありません。どのテクノロジが自社の個々のビジネス・イニシアティブをサポートし、変革をもたらすのかを判断しなければなりません」

2010年に注目すべき戦略的テクノロジ・トップ10は次のとおりです。

クラウド・コンピューティング  クラウド・コンピューティングは、プロバイダーがさまざまなITの能力そのものを利用者へ提供するというコンピューティング・モデルです。アプリケーションの開発やソリューションの提供に、クラウド・ベースのサービスをさまざまな方法で利用することが可能です。クラウド・リソースを利用することでITソリューションのコストが不要になるわけではありませんが、各ITコストの配分を変え、その削減が可能になります。また、クラウド・サービスを活用することで、企業は、顧客および取引先へアプリケーション、情報またはビジネス・プロセス・サービスを提供するクラウド・プロバイダーとして機能することができます。

高度な分析  分析用のツールとモデルを使用した最適化およびシミュレーションにより、プロセスの実装と実行のすべての過程でさまざまな成果やシナリオを検証し、ビジネス・プロセスと意思決定の有効性を最大化することが可能になります。これは、ビジネス上の意思決定を支援する3番目のステップと考えることができます。1番目のステップである決まったルールと既定のポリシー (方針) に基づいた従来の意思決定は、CRMやERPなどのアプリケーションから適切な情報を受け取り、適切なタイミングで活用した、豊富で質の高い情報に基づく2番目のステップの意思決定へと変化を遂げました。高度な分析を活用した新しいステップは、単なる情報にとどまらないシミュレーション、予測、最適化などといった分析情報を提供し、ビジネス・プロセスの各時点および各所で、いっそう柔軟な意思決定に向けた強力な支援を行います。この新しいステップは、今後どうなるのか、何が起こるのかといった、未来への視点を提供します。

クライアント・コンピューティング  仮想化は、クライアント・コンピューティングのアプリケーションと機能をパッケージ化する新たな環境をもたらしています。その結果、PCハードウェア・プラットフォームの選択、最終的にはOSの選択も、以前ほど重要ではなくなりました。企業は5〜8年にわたる戦略的クライアント・コンピューティングのロードマップ (行程表) を作成し、デバイスの標準/所有者/サポート、OSとアプリケーションの選択/展開/更新、多様性に対応する管理とセキュリティのプランへのアプローチを全体像として定義しなければなりません。

ITによるグリーン化  ITは、多くのグリーン化への取り組みを支援することができます。ITの利用 (特にホワイトカラーのスタッフにとって) により、環境への取り組みに対する企業の評価を大きく高めることができます。グリーン化への一般的な取り組みには、電子文書の利用や出張の削減、テレワーキングなどがあります。またITが提供する分析ツールを業務部門が利用することで、商品の輸送に伴うエネルギー消費を減らしたり、カーボン管理活動を支援したりすることができます。

データセンター再構築  従来のデータセンターの設計原則は、自社にあるものを確認し、15〜20年先までの成長を予測した上で、これらの条件に合わせて構築するという、シンプルなものでした。一方、近年新たに構築されているデータセンターは、ポッド設計に基づいて完全な電力供給とUPS (無停電電源装置) によるバックアップ、水冷・空冷による温度調節の準備が施された、広い予備スペースを持っています。データセンターの構築・拡張に、このポッド設計をベースにしたアプローチを適用することにより、実際にはコストが削減されます。もしデータセンターとして最終的に9,000平方フィート (約836平方メートル) が必要であれば、これをサポートできるサイトを設計しますが、実際に構築するのは今後5〜7年の間に必要な部分のみです。ほとんどの企業のIT支出において大きな部分を占める運用コストを削減することで、その分の資金をITや社内の他部門のプロジェクトや投資対象へ回すことが可能になります。

ソーシャル・コンピューティング  どのビジネス・パーソンも、仕事を進める上で、自分の業務環境 (個人またはグループ) と、「外部の」情報へアクセスする環境が異なることを望んではいません。企業は社内におけるソーシャル・ソフトウェアおよびソーシャル・メディアの利用と、外部にある企業スポンサー型のコミュニティとパブリック・コミュニティへの参加・統合の両方に焦点を当てなければなりません。コミュニティを統合する際には、各コミュニティの社会的特性 (ソーシャル・プロファイル) の役割を必ず考慮しなければなりません。

セキュリティ アクティビティ・モニタリング  従来のセキュリティでは外部からの侵入を防ぐための柵をめぐらせることに重点が置かれていましたが、現在はユーザー活動を監視するとともに、以前は見逃されていたパターンを認識できるところまで進化を遂げました。情報セキュリティのプロフェッショナルは、承認されたユーザーがシステムへアクセスする際に、複数のシステム、ネットワーク、アプリケーションから発生する大量のイベントの中から、悪意ある動きを検知するという課題に対処しなければなりません。これと同時に、セキュリティ担当部門は監査要件に応えるため、増加するログ分析とレポーティングへのニーズの高まりにも対応しなければなりません。現在、不正な活動の検知と調査を支援する無償の監視・分析ツールが幅広く入手可能であり (中には重複するものもある)、リアルタイム・アラート機能やトランザクション保留機能を提供するツールも多くあります。これらのツールの長所と短所を理解してうまく使いこなすことで、企業は自社を守るとともに、監査要件を満たすことが可能になります。

フラッシュ・メモリ  フラッシュ・メモリは新しいテクノロジではありませんが、現在ストレージの階層において新たな層を形成しようとしています。フラッシュ・メモリは半導体メモリ・デバイスの一種で、USBスティックやデジタルカメラの記憶媒体として広く使われています。回転型ディスクに比べるとそのスピードは非常に速いものの、コストは相当高価です。ただし、このような価格差は縮まってきています。価格低下のスピードと歩調を合わせるように、今後数年間のフラッシュ・メモリ・テクノロジのCAGR (年平均成長率) は100%を超え、コンシューマー・デバイスやエンタテイメント機器および他の組み込みITシステムなど多くのIT分野で、その戦略的重要性を増すでしょう。また、フラッシュ・メモリはサーバやクライアント・コンピュータのストレージ階層に新たな層を提供し、スペース、発熱、パフォーマンスおよび耐久性の面で大きなメリットをもたらします。

可用性のための仮想化  ここ数年間、仮想化は戦略的テクノロジのトップの常連となっていますが、2010年はライブ移行を基本とする長期的な可用性戦略など、新しい重要項目を強調する意味でトップ・テクノロジに含めました。ライブ移行とは、OSと他のソフトウェアが元の物理サーバにあるかのように稼働したままの状態で、実行中の仮想マシン (VM) を移動させる技術です。その移動プロセスでは、ソース側 (移動元) VMとターゲット側 (移動先) VM間の物理メモリの状態が複製され、あるインストラクションの実行が移動元VMで完了したら、次のインストラクションが瞬時に移動先VMで開始されます。

ただし、メモリの複製を継続的に行いながらインストラクションがソース側VMで実行される場合、ソース側VMでエラーが発生すると次のインストラクションはターゲット側VMで実行されます。ターゲット側VMでエラーが発生した場合は、単に別のターゲット側VMを指定することで移行を滞りなく開始できるため、極めて高い可用性が実現されます。

このテクノロジの鍵となる価値は、ベースラインからフォールト・トレラントまで、あらゆる可用性レベルを設定できる1つの「ダイヤル」で多様な別々のメカニズムをサポートし、共通のメカニズムを使いながら必要に応じて設定を迅速に変更できるところにあります。フェールオーバー・クラスタリング・ソフトウェアを実装した高価な高信頼性ハードウェアや、場合によってはフォールト・トレラント・ハードウェアさえも、そのまま利用しながら可用性のニーズに応えることができます。これはコストの削減、複雑性の軽減、ニーズの変化に合わせた即応性の強化において鍵となる要因です。

モバイル・アプリケーション  2010年末までに、モバイル環境とインターネットを統合した質の高い環境を提供するモバイル・コマースに対応した携帯端末の利用者は、12億人に達するでしょう。現在、独自のコーディングに対する限られた市場ニーズにもかかわらず、Apple iPhoneなどのプラットフォーム向けに、数千に及ぶアプリケーションが既に市場で入手可能になっています。完全なPCとミニチュア・システムの両方で柔軟に実行できるようにデザインされた新しいバージョンの登場が待たれるものの、OSのインタフェースとプロセッサ・アーキテクチャが同一であったなら、モバイル・アプリケーションの種類はさらに急速に増えていたことでしょう。

ガートナーのバイス・プレジデント兼最上級アナリストのカール・クローンチ (Carl Claunch) は次のように述べています。「企業は上記のリストをベースに、それぞれの業種、自社固有のビジネス・ニーズ、新規テクノロジ採用の方針に合わせて調整する必要があります。自社にとって何が適切なのかを判断する際に、まったく関係がないテクノロジもあるでしょうし、既存のテクノロジへの投資を現在と同じペースで続けていくという判断もあるでしょう。また、テストやパイロットの結果、今以上に積極的に採用・展開しようという判断もあり得ます」

ガートナー ジャパンは、本日11月11日から13日の3日間、ホテル グランパシフィック LE DAIBA (東京・台場) にて、Gartner Symposium/ITxpo 2009を開催しています。本リリースの内容については、本日14時より、「2010年に向けた戦略的テクノロジ:トップ10」と題し、ガートナーのバイス・プレジデント兼ガートナー フェローのディビッド・スミスが講演します。

Gartner Symposium/ITxpoについて
『Gartner Symposium/ITxpo』は、CIOおよびIT部門の幹部が一堂に会する、業界最大にして最も重要な年に1度のシンポジウムです。このイベントでは、世界をリードするITリサーチ/アドバイザリ企業であるガートナーが、中立・公正な立場から信頼できる客観的なコンテンツを提供するとともに、主要なテクノロジ・ベンダー各社の最新ソリューションに触れる場を提供します。『Gartner Symposium/ITxpo』は、参加各社が年間計画を策定する上で重要な役割を果たしています。各社とも、ビジネス上の課題に対応し業務効率を高めるためにITをどのように活用すべきかについて、『Gartner Symposium/ITxpo』が提供する知見に高い信頼を寄せています。日本での開催は2009年で14回目を迎え、ほかに米国、フランスなど世界5カ所で開催されます。

『Gartner Symposium/ITxpo 2009』に関する詳細は、以下でご覧いただけます。

http://www.gartner.co.jp/symposium/

参考資料
【海外発プレスリリース】
本資料は、ガートナーが発信したプレスリリースを一部編集して、和訳したものです。
本資料の原文を含めガートナーの発信したリリースはすべて以下でご覧いただけます。
http://www.gartner.com/it/section.jsp

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