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ホーム2009年 プレス・リリース − ガートナー、2010年はIT支出が3.3%増加し、過去最悪の2009年から成長局面に転じるとの見解を発表

平成21年10月26日
ガートナー ジャパン株式会社
広報室

ガートナー、2010年はIT支出が3.3%増加し、
過去最悪の2009年から成長局面に転じるとの見解を発表


『Gartner Symposium/ITxpo 2009』 (米国フロリダ州オーランド、10月18〜22日)
において、アナリストがITの今後に関する展望を発表

米国フロリダ州オーランド発 2009年10月19日 − 2009年の全世界におけるIT支出が前年比 (以下同) 5.2%減と予測される中、ガートナーは、IT業界が過去最悪の状況を抜け出しつつあるとの見解を示しました。2010年のIT支出は3.3%増の合計3兆3,000億ドルとなることが見込まれ、IT業界は成長局面に転じるでしょう。

『Gartner Symposium/ITxpo』 (米国フロリダ州オーランド、10月18〜22日まで) において、ガートナーはIT業界の最新概況について述べました。その中で、2010年のIT支出は若干増加するものの、企業のITリーダーは引き続き慎重な姿勢も継続するようにと注意を促しています。

ガートナーのシニア・バイス プレジデント兼リサーチ部門の最高責任者であるピーター・ソンダーガード (Peter Sondergaard) は次のように述べています。
「2010年にIT業界は成長局面に戻りますが、2012年までは2008年の売上レベルに戻ることはないでしょう。2010年は、企業のコスト、リスクと成長について、バランス良くかじ取りをしなくてはならない年です。50%以上の企業は依然として、IT予算は前年比フラットか減少し、2011年になって初めて徐々に回復に転じることになるでしょう」

全世界のコンピューティング・ハードウェアの支出は、2009年は前年比16.5%減の3,170億ドルになる見込みであり、他のIT分野よりも厳しい状況とみています。2010年のハードウェア支出は前年から横ばいで推移するでしょう。通信分野は、2009年の全世界のIT支出が、前年比4%減のおよそ1兆9,000億ドルとなるという見通しですが、2010年はプラス3.2%の前年比成長率まで回復すると予測しています。全世界のITサービス支出は、2009年に7,810億ドルとなる見込みで、2010年は前年比4.5%のプラスとなると予測しています。全世界のソフトウェア支出は、2009年は前年比2.1%減と落ち込みますが、2010年の成長率は4.8%増と回復基調になると予測しています。

地域別に見た場合、新興地域が強い成長に転じるでしょう。「2012年までに、これらの地域の経済環境で加速するIT支出の伸びと、文化・商習慣の特異性は、IT製品機能・サービス内容、IT業界構造へ、直接的な影響を及ぼすと考えます。もはや、シリコンバレーだけがIT業界の中心地ではなくなるでしょう」 (前出ソンダーガード)

IT予算の観点から見た場合、2010年にITリーダーが考慮すべき重要な事項が3つあります。

  1. 設備投資 (CAPEX) から運用コスト (OPEX) へのシフト − クラウド・サービスなどのコンセプトがこのシフトを後押しし、ITコストの拡張性と弾力性も高まるでしょう。CIOは、自社の財政的な業績全体に対するITの経済効果をモデリングする必要があります。上場企業であれば、ITが1株当たり利益 (EPS) の増加へどのように貢献するのかを明示しなければなりません。

  2. ITハードウェアの長期利用による影響− サーバ、PC、プリンタの買い控えは2010年も続くと考えられます。このため企業は使用している機器の故障率の増加による影響の評価に着手するとともに、会計処理において現在の除却期間が適切かどうかを判断しなければなりません。現在、本来の交換時期を1年超過しているサーバは約100万台あり、これは全世界のサーバ設置台数の3%に相当します。この台数は、2010年末には少なく見積もっても200万台になると予想しています。「仮に、交換しない時期がこのまま続くとするならば、2011年には交換タイミングの超過したサーバは、全設置ベースの10%近くに上るでしょう。この事態は、システム・ダウンなどの潜在リスクを増加させる懸念があります。CFOはこの状況を理解し、把握しておく必要があります。換言すれば、CIOはCFOが状況を理解できるような形で情報を提供する責任を負っているということです」 (前出ソンダーガード)

  3. 質の高いビジネス・ケース設定をIT部門が学ぶ必要性の増大− 2010年は、IT投資にかかわるすべての意思決定において、目的とするビジネス成果の獲得実現性を徹底精査することが求められる年になるでしょう。ITリーダーは、IT予算が売上の何%といった漠然とした観点から評価するのではなく、ビジネスへの貢献度という観点からIT投資のベンチマークを行わなければなりません。

ピーター・ソンダーガードは、2009年の重要項目であった3つの事項が、2010年も引き続きITリーダーにとっての重要項目になるとしています。

  • ビジネス・インテリジェンス − ユーザーは引き続きこの分野への投資を増やしていきますが、その焦点は企業の「内」から「外」へとシフトするでしょう。

  • 仮想化− ITリーダーは単にサーバとデータセンター環境へ投資するのではなく、インフラストラクチャ全体へ投資しなければなりません。2010年には、ユーザーによってクラウド・インフラストラクチャの基礎が確立され、ITインフラストラクチャは自社保有環境から共有環境へと移行するでしょう。

  • ソーシャル・メディア − 現在、企業はどのようにソーシャル・メディアを取り込むか、検討・評価し始めているところです。ソーシャル・メディアの技術は進化してきており、企業はソーシャル・メディアがデジタル・ネイティブと呼ばれる層だけのものではなく、すべての顧客セグメントを網羅しているということを実感しています。これには今後10年間の人口をかんがみると最も重要な層である60歳を超える世代も含まれています。

上記は今日のITにおける重要な項目ですが、ピーター・ソンダーガードはさらに、今後重要になってくる3つのテーマについて言及しています。

  • コンテキスト認識コンピューティング (Context-Aware Computing) − エンドユーザーに関する情報を活用することでコミュニケーションの質を高めるというコンセプトです。これらの新しいコンテキスト認識型のサービスでは、位置情報、プレゼンス、社会的属性および他の周辺情報を利用してエンドユーザーの今のニーズを予見し、状況に応じ、洗練された役立つ機能を提供します。

  • オペレーショナル・テクノロジ (OT: Operational Technology) − OTとは、システムの完全性を維持することを目的に、物理的資産とプロセスをリアルタイムに制御または監視するデバイス、センサおよびソフトウェアです。OTが急成長することにより、ビジネス・プロセスとコントロール・システムを網羅する情報への統一された視点に対するニーズが高まってきています。あらゆる企業・組織にとって、OTは重要項目となってくるでしょう。

  • パターン・ベース・ストラテジ (Pattern-Based Strategy) − しばしば「弱い」シグナルと呼ばれる、市場のパターンを形成する先行指標を先回り的に入手し、モデリングし、適用するフレームワークを導入するとともに、これらの指標を競争力強化に利用するための新しいモデルです。パターン・ベース・ストラテジにより、企業・組織は需要について現在何が起こっているのかについての理解を深められるだけでなく、パフォーマンスの変化を事後に示す指標を追う代わりに変化の前にこれを示す先行指標を検知し、新しいパターンによって生み出されるリスクを認識し、定量化することが可能になります。

『Gartner Symposium/ITxpo 2009』 (東京・台場、11月11〜13日)
ガートナー ジャパンでは、来る11月11日 (水)・12日 (木)・13日 (金) の3日間、ホテル グランパシフィック LE DAIBA (東京・台場) にて、「Balancing Cost, Risk and Growth‐ITで挑む、『視界ゼロ』時代の競争と成長‐」をテーマに『Gartner Symposium/ITxpo 2009』を開催いたします。ガートナーが世界に向けて発信した上記の内容を踏まえ、さらに国内の状況について、多くの具体的指針・施策・展望を発表いたします。

『Gartner Symposium/ITxpo』について
『Gartner Symposium/ITxpo』は、CIOおよびIT上級役員が一堂に会する、業界最大にして最も重要な年に1度のシンポジウムです。このイベントでは、世界をリードするITリサーチ/アドバイザリ企業の中立・公正な立場からの信頼できる客観的なコンテンツを提供するとともに、主要なテクノロジ・ベンダー各社の最新ソリューションに触れられる場を提供します。『Gartner Symposium/ITxpo』は、参加各社が年間計画を策定する上で重要な役割を果たしています。各社ともビジネス上の課題に対応し業務効率を高めるためにITをどのように活用すべきか、『Gartner Symposium/ITxpo』が提供する知見に高い信頼を寄せています。日本での開催は2009年で14回目を迎え、ほかに米国、フランスなど世界5カ所で開催されます。

「Gartner Symposium/ITxpo 2009」に関する詳細は、以下でご覧いただけます。

http://www.gartner.co.jp/symposium/

参考資料
【海外発プレスリリース】
本資料は、ガートナーが発信したプレスリリースを一部編集して、和訳したものです。
本資料の原文を含めガートナーの発信したリリースはすべて以下でご覧いただけます。
http://www.gartner.com/it/section.jsp

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