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ホーム2009年 プレス・リリース − ガートナー、企業・組織が膨れ上がるサーバ内部のプロセッサを使い切れない危険性を指摘

平成21年2月12日
ガートナー ジャパン株式会社
広報室

ガートナー、企業・組織が膨れ上がるサーバ内部の
プロセッサを使い切れない危険性を指摘

ITインフラの可能性について『ガートナー ITインフラストラクチャ&データセンター サミット 2009』 (3月4〜5日) において国内外のアナリストが知見を提供

 米国コネチカット州スタンフォード発 − 2009年1月28日 − ガートナーによれば、マイクロプロセッサ・チップ当たりのプロセッサ数の倍増により、これからの世代のサーバが搭載するプロセッサの合計数は、主要ソフトウェアが開発の前提としているレベルをはるかに超えるピークに達します。このような進化はOS、ミドルウェア、仮想化ツール、アプリケーションのすべてに影響を及ぼし、結果として企業・組織は難しい決断を迫られ、新しいバージョンへの移行を急ぎ、パフォーマンスにおける問題に直面することになるでしょう。

 ガートナーのバイス プレジデントで最上級アナリストのカール・クランチ (Carl Claunch) は次のように述べています。

 「これらのソフトウェア製品の仕様を見ると、今日可能なハードウェア構成および今後さらに進化が加速するハードウェア構成をサポートする上で、数多くのソフトウェアが課題に直面するであろうことは明白です。例えるなら、ゴーカートにフェラーリのエンジンを積むようなもので、十分なパワーはあるものの、車体設計とのミスマッチからほとんどその力を引き出すことはできません」

 平均すると、プロセッサの数はチップの世代が上がるごとに2倍に増えます。世代更新のサイクルはおよそ2年です。より多くのスレッドを搭載したより多くのコアによるプロセッサ数の倍増により、マイクロプロセッサの世代が上がるごとに、同量のソケット数でもプロセッサ数が倍増します。このようにして、2009年にはソケット当たり8コアチップを搭載した32ソケットのハイエンド・サーバが256のプロセッサを提供し、2年以内にソケット当たり16プロセッサの仕様が市場に登場して、プロセッサ数は合計512に膨れ上がり、今から4年後にはソケット当たり32プロセッサ、合計1,024プロセッサという製品が出荷されるようになるでしょう。

 このように数多くのプロセッサを活用できるソフトウェアの能力には限界があるため、企業・組織はこの問題に留意する必要があるとガートナーは指摘しています。「今日のほとんどの仮想化ソフトウェアは、ハイエンド・ボックスの1,024プロセッサを大幅に下回る64プロセッサでも、そのすべてを使うことはできません。またすべてのデータベース・ソフトウェア、ミドルウェア、アプリケーションについても、それぞれに拡張性 (スケーラビリティ) の限界があります。企業・組織にとってのリスクは、数年のスパンで倍増していくプロセッサのすべてを活用することはできないということです」 (前出カール・クランチ)

 クランチは、今日のサーバを動かしているソフトウェアには、効果的に扱えるプロセッサ数についてハード面とソフト面の両方で限界があることを指摘しています。ハード面の限界については、ベンダーやメーカーが文書化していることも多いため、比較的簡単に知ることができます。このようなハード面の限界は、サポートするプロセッサ数を制限するソフトウェア内部の実装詳細によって決まります。たとえば8ビット・フィールドにプロセッサ番号を格納するOSであれば、ハードの上限は256プロセッサになります。これに対し、ソフト面の限界は非常に不透明です。多くは、市場での試行評価が進むにつれ次第に明らかになります。ソフト面の限界はソフトウェア・デザインの特性に起因します。多くの場合はプロセッサ数が増えても、性能がリニアに向上しないという現象が見られます。

 ソフト面の限界は、各ソフトウェアが本来サポートできるはずのハードの限界を大幅に下回ることも珍しくありません。すなわち、プロセッサの数が技術的にはソフトウェアがサポートできる構成の範囲内にある場合でも、オーバーヘッドと非効率性によって、これらのプロセッサの価値が大幅に減じられるということです。

 クランチは、次のように結論付けています。

 「マルチコア・マルチプロセッサ・アーキテクチャによってサーバ当たりのプロセッサ数が倍増することに、疑いの余地はほとんどありません。これによって、理論的には処理能力の飛躍的な向上への道が開かれます。しかし、これに伴うハード面の限界は比較的分かりやすいものの、サーバ・ソフトウェアがサポートできるプロセッサ数に対するソフト面の限界は試行錯誤によってしか知ることができないということが、ITリーダーの皆様にとっての大きな課題となります」

その他の詳細については、ガートナー・レポート「The Impact of Multicore Architectures on Server Scaling」をご覧ください。このレポートはガートナーのWebサイトでご覧いただけます。
http://www.gartner.com/DisplayDocument?ref=g_search&id=806412&subref=simplesearch

なお、本発表の提言者であるカール・クランチ (ガートナー リサーチ バイス プレジデント 兼 最上級アナリスト) は、来る3月4〜5日に目黒雅叙園 (東京) で開催する「ガートナー ITインフラストラクチャ&データセンター サミット 2009:「大変化」の時代を生き抜くためのITインフラ戦略−クラウド・コンピューティング、仮想化がもたらす新たな可能性−」において講演を予定しています。本サミットに関する詳細は、以下でご覧いただけます。
http://www.gartner.co.jp/event/dc/

参考資料
【本社発プレスリリース】
本資料は、ガートナーが発信したプレスリリースを一部編集して、和訳したものです。
本資料の原文を含めガートナーの発信したリリースはすべて以下でご覧いただけます。
http://www.gartner.com/it/section.jsp

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